紙器研究所

紙器研究所について

「紙器研究所」は紙を使った器を研究し、社会に貢献することを目指す活動。紙の加工と印刷を手がける工場を軸に、紙を立体化することに執着するデザイナーが集まり、紙器を様々な側面から継続的に研究しています。 分類、展開図、構造、組立方法などから、紙器の可能性を可視化し、設計や製造方法を追求しています。

2015年4月7日設立

紙器研究所メンバー

  • 研究員 工藤思草 パッケージデザイナー研究紹介
  • 研究員 宮田泰地 福永紙工ディレクター研究紹介
  • 研究員 三星安澄 グラフィックデザイナー研究紹介
  • 企 画 萩原修 デザインディレクター
  • 代 表 山田明良 福永紙工代表取締役

紙器(紙の箱)についての研究

単に箱と言っても、段ボール箱、お弁当箱、筆箱、お菓子の箱、裁縫箱、桐箱、宝石箱、びっくり箱 など、様々な用途や形や機能を持ったものがある。その中から、私たちは紙製のものに範囲を絞り「紙器(紙の箱)」という大きな枠組みの中で研究を進めてきた。

普段の仕事で箱を設計するプロセスとは異なる視点から、研究員それぞれが紙器についてアプローチしている。
「紙の箱」の中にも様々な形(形式)の箱があるが、今回は一般的なトムソン型と呼ばれる型を使用した『抜き加工』と、グルアーと呼ばれる製函機を使用した基本的な『貼り加工』で生産ができる箱を研究の対象とした。そのため、今回は牛乳パックのような立体成形で作られた箱や卒業証書入れの様な紙管から作られる紙の箱などは除外している。

紙器(紙の箱)についての研究

一般的なトムソン型の構造と『抜き工程』

抜き型にも複数種類があるが、今回は紙器製造の現場で一般的とされるトムソン型を例に説明する。

一般的なトムソン型の構造と『抜き工程』

普段の仕事で箱を設計するプロセスとは異なる視点から、研究員それぞれが紙器についてアプローチしている。
「紙の箱」の中にも様々な形(形式)の箱があるが、今回は一般的なトムソン型と呼ばれる型を使用した『抜き加工』と、グルアーと呼ばれる製函機を使用した基本的な『貼り加工』で生産ができる箱を研究の対象とした。そのため、今回は牛乳パックのような立体成形で作られた箱や卒業証書入れの様な紙管から作られる紙の箱などは除外している。

基本的なグルアー設備による『胴貼り加工』

ベルトコンベア上に型抜きしたシートをセットすると自動で、糊付け、折り込み、圧着、乾燥 という流れで箱が完成する。

基本的なグルアー設備による『胴貼り加工』

基本的なグルアー設備による『胴貼り加工』上記の様な加工工程の都合上、右の図で示した3本のライン(糊代と2本の 折り線)が並行であることが必須条件となる。 グルアー設備はカスタマイズ次第では、より複雑な貼り加工も可能だが、 今回は分かり易くするため、一番基本の胴貼り加工のみの説明としてる。

文/図 宮田泰地